私たちの強み

弊社の強みは、中国全土の各省庁、大学、関係機関との連携が強く、中国市場への参入が確かであるということです。

 

 日本において中国市場参入の最大のメリットは、中国の消費者が日本製品に対する「安全・安心」という大きな信頼を寄せている点です。

 

この日本に対する信頼は、高齢者市場にも多大にあり、介護におけるサービスの質、介護技術、管理システム、介護用品など全般に及び「日本ブランド」として非常に高く評価され、現在大変求められている市場です。

 

このように日本の介護業界において大変興味深い中国ですが、中国市場への参入は少々難しい面があるのも事実です。

 

それは、人脈が最重視されている文化だからです。

 

中国では人脈が非常に重要です。
現地企業、取引先、潜在的パートナーとの関係構築が、貴重な洞察や機会をもたらします。

強固なネットワークの構築が必須とされ、その構築が非常に難しいとされています。

 

中国市場への参入において最も重要なステップは、以下の点に集約されます。

 

◯徹底的な市場調査と理解

中国市場の特徴を深く理解することが最も重要です。具体的には以下の点に注目する必要があります。

・政府規制の把握

・インフラ整備状況の確認

・収益性の分析

 

中国において、政府規制の把握、インフラ整備状況の確認は非常に重要です。

また広大な中国では、各省ごとに特徴も人民性も違います。

中国でビジネスを成功させる為には、現地の方との緊密な関係が必須となります。

 

中国人従業員を雇用することで、以下のメリットが得られます。

具体的には、下記のような理解と取組みが必須となります。

 

・現地の文化と消費者行動の理解

・中国の文化、社会規範、消費者の好みを深く理解することが最も重要です。

これにより、製品やサービス、マーケティング戦略を現地に適合させることができます。

◯事業のローカライズ


自国での成功モデルをそのまま持ち込むのではなく、中国市場に合わせて事業モデル、製品、サービスを調整する必要があります。これには以下が含まれます

  • 製品デザインの変更
  • 価格戦略の見直し
  • 中国市場向けのリブランディング

 

◯現地人材の採用

中国人従業員を雇用することで、以下のメリットが得られます。

 

  • 現地市場に関する洞察
  • 文化的な細かなニュアンスの理解
  • 現地パートナーや顧客とのスムーズなコミュニケーション
  • 複雑な規制の理解と遵守

 

◯市場機会の特定

徹底的な市場調査を行い、自社の製品やサービスが成功する可能性のある市場セグメントを見出すことが重要です。

 

◯法規制の理解

中国の複雑で変化しやすい規制環境を理解し、自社の業界に関連する法令や政策に精通することが不可欠です。

 

◯戦略的パートナーシップの構築

既存の中国企業との協力や合弁事業への参加を検討することで、市場参入をスムーズにし、現地の知識や流通網を活用できます。これらの要素を慎重に検討し、適切に準備することで、中国市場での成功の可能性を高めることができます。

 

 また、日本式介護サービスの中国での普及に最も大きな壁は、中国文化の背景や家族観にあった介護に対する考え方の違いです。

具体的には以下の点が挙げられます。

 

1. 家族介護の重視:中国では儒教の影響により、老親の介護は子供の義務とする考えが強く根付いています。そのため、施設介護への抵抗感が強く、専門的な介護サービスへの理解やニーズが限られています。


2.
 介護の専門性に対する認識不足:介護職に対して、老親の身の回りの世話といった家族の代替機能を求める傾向があり、介護の技術や知識など専門性への理解や要望が希薄です。


3.
 制度の未整備;中国では介護保険制度が一部地域での試行段階に留まっており、日本のような公的介護サービスの基盤が整っていません。


4.
 経済的課題:「老富先老」(豊かになる前に高齢化が進む)という状況下で、高品質な介護サービスが受けられるそうが限られています。


5.
 人材育成の課題:介護職の研修がほとんど行われておらず、介護、認知症における知識が希薄です。


これらの障壁を乗り越えるためには、中国の文化や社会状況に合わせた介護サービスの提供方法を踏まえ、専門的な介護の価値を丁寧に伝えていく必要があります。制度整備への協力、人材育成支援なども重要な取り組みとなります。

 

また、中国での普及に最も重要な文化的配慮は、中国における家族介護の伝統と価値観だと考えられます。

  1. 儒教的価値観に基づく家族介護の重視:中国では儒教の影響により、老親の介護は子どもの義務とする考えが強く根付いています。

  2. 施設への抵抗感:家族あり介護の伝統から、高齢者を介護施設に入所させることへの抵抗感が強くなります。施設介護は親孝行の放棄と見なされる傾向があります。

  3. 介護の専門性に対する認識不足:介護を集中的に周囲の思いやりと捉える、専門的な技術や知識を大切にする仕事としての認識が薄い傾向があります。

  4. 高齢者への尊敬の念:中国では高齢者を敬う文化があり、介護においても重視することが重視されます。

  5. 家族の絆を大切にする価値観家族の絆を大切にする価値観から、家族以外の他人の介護を任せることへの抵抗感があります。

これらの文化的背景を踏まえつつ、日本式介護サービスの専門性や質の高さを丁寧に伝え、中国文化に適応させていくことが普及の鍵となります。

 

 

弊社は、中国全土の各省庁と連携を取りながら、このような中国の文化を尊重し、日本式介護を「心」(日本人の気づかいの意識や感性)、「型」(日本が今まで培ってきた介護スキル)、「仕組み」(設備設計、運営管理、人材育成などのマネージメント)の三位一体を柱に、これから創り上げる中国の介護市場に貢献して参ります。