日本代表よりご挨拶
平素は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
弊社は「心をつなぐ、未来を支える。中日介護の架け橋」をスローガンに掲げ、「笑顔あふれる介護、家族をつなぐ介護、幸せ介護の実現」を経営理念のもと、介護業界、高齢者市場の発展に取り組んでいます。
日本代表を務めさせて頂いております 陳 ひろみ と申します。
私の経緯を簡単にご紹介させて頂きます。
私は自身の12年間の家族の介護体験を元に、日本初のリハビリ介護靴を製作。
この靴が世界特許となり、全国販売となったことをきっかけに、介護靴メーカーの代表取締役として介護業界に入りました。
2002年のことでした。
振り返れば、自身の12年間に及んだ家族の介護の始まりは、今では当たり前の公的介護保険が始まる前の1990年、私が高校1年生になったばかりのことでした。母子家庭で育った私は、母、祖母、祖父の3人の介護を兄と二人で、睡眠時間も取れずに支え合って、介護と家業の仕事の手伝いと家事をしながら、学校生活を送っていました。今でいうヤングケアラーそのものでした。家計は困窮し、頑張って入った大学も兄も私も中退となり、母に泣いて謝られたことを今でも覚えています。それでも、家族のことが大切で何とかしたかったのですが、懸命な介護の甲斐なく、3人とも相次いで亡くしてしまいました。
介護の最中の私と兄は、これ以上出来ないくらい頑張っていたのですが、介護が終わった時に感じたのは、強い後悔の念と、いつの間にか家族の在り方が変わってしまっていた寂しさでした。その中でも一番強かった後悔の思い、それは、『病気で寝たきりになったお祖母ちゃんを最後に一度でも青空のしたへお散歩に連れて行ってあげたかった。』という思いでした。その想いから生まれたのが、リハビリ介護靴「フェアベリッシュ」という靴です。
靴の誕生から22年、家族の介護から換算すると35年、私は介護を通じて非常に多くの方々と出会わせて頂きました。
そして、様々な経験をたくさんさせて頂きました。皆様と同じように、報われたこと、報われなかったこと、楽しかったこと、嬉しかったこと、辛かったこと、苦しかったこと、仕事上の辛い別れも経験してきました。それでも今尚、介護業界で仕事をさせて頂けることは、この上ない幸せだと感じております。
35年分の出会いと経験を最大限に活かし、これからの未来の介護へと繋いでいきたいと考えています。
現在の日本では、介護市場は更に拡大を続け、介護サービスの需要は増加の一途をたどっていますが、一方、人材不足、財政不足から引き起こされる様々な深刻な課題が業種ごとにあります。また、現在の中国においては、急速な高齢化、介護人材不足、サービス品質の課題、地域間格差、制度・インフラの未整備が大きな課題となっております。
弊社の確固たる中国への独自ルートによる販路、人材育成、人材派遣等の強みは、両国のそのような課題に対する解決案の一助になると考えています。
日本式介護は、きめ細やかな認知症ケア、質の高い介護技術、専門的な知識集団による介護チームの編成、高齢者施設の行き届いた管理システムなど「日本ブランド」として、中国で大変高い評価と人気を得ています。
実際に日本から中国に進出したある介護事業者は、きめ細かな認知症ケアを提供し、高い評価を得ています。
現地の事業者より高い料金設定にしても、質の高い介護が受けられるという評判が広まり、ニーズは高く提携を求める中国企業からの引き合いが多いのです。
私たちは、介護における「日本ブランド」を大切に、日本式介護を中国の高齢者市場に確実に届け、その成果を日本にフェードバックをし、日本の介護業界を益々発展させて参ります。
これからも介護業界、超高齢社会に貢献できる企業組織を目指し、たゆまぬ努力を続けて参ります 。
今後とも皆様のご愛顧の程、宜しくお願い致します。
日本代表 陳 ひろみ